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SNSでダイエット情報を見ても6割は購入せず!「自分に合った方法を求める」ニーズが高まる中、広告経由で商品を購入させる施策とは?

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ダイエットとSNS

ダッシュボード株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:古明地直樹)は、全国の20~60代男女(881名)を対象に「ダイエットに関するSNS利用実態調査」を実施しました。

SNSを通じた情報発信や広告施策が一般化する中、実際にユーザーが「見た情報をきっかけに行動する」のはどの程度なのか、また、行動につながる情報の特徴は何なのかを明らかにするため、今回の調査を実施しました。

本記事では、ダイエット領域におけるSNS活用の実態や、行動の有無・決め手となった情報・年代別傾向を分析し、SNS施策を効果的に設計するためのヒントをお届けします。

ダイエット意欲が高まる夏目前、ぜひご一読ください。



【調査サマリー】


SNSで情報を見ていても実際に行動に移す人は限定的であり、「自分に合った方法がわからない」といった声が最多となるなど、パーソナライズ不足や信頼性の見極めといった課題が浮かび上がりました。

    • ダイエットの目的:「健康維持(66.4%)」「見た目改善(57.9%)」の二大目的が明確に。
    • SNS閲覧者は約7割と多かった一方で、実際に行動に移した人は約4割にとどまり、“見るだけ”にとどまる傾向が明らかに。
    • SNS改善要望:「自分に合った方法がわからない」が最多(約4割)。パーソナライズへのニーズが高まる。
    • 年代別傾向:40代以降はSNS利用率が約半数と若年層に比べて低く、情報閲覧も限定的。そのうえで行動に移した人の割合は3割を下回っており、SNSを通じたダイエット行動にはつながりにくい傾向が見られた。



    【詳細と考察】


    ■1. ダイエット目的は“健康”と“見た目”の両軸


    全体では「健康維持・病気予防」が66.4%で最多。「見た目をよくしたい(体型・サイズダウン)」も57.9%と高く、両者が大きく支持されています。

    1ダイエットの目的

    年代別に見ると、若年層は見た目志向が強く、中高年層ほど健康目的が高まる傾向


    2【年代別】ダイエットの目的



    ■2. SNSは見るけど動かない?ギャップの背景とは


    SNS閲覧者は約7割と多く、ダイエット情報の入手にはSNSが活用されている実態が見えました。

    全体で最も多く活用されているSNSチャネルはYouTubeであり、動画での視覚的なわかりやすさが支持されていると考えられます。

    次いで人気だったのが意外にもテキスト主体であるX(旧Twitter)。特に20〜30代ではYouTubeと僅差で利用されており、短文や口コミ的な投稿スタイルが手軽にアクセスできる情報源として機能している可能性があります。


    3ダイエットでよく利用するSNS_rev

    4【年代別】ダイエットでよく利用するSNS

    しかし、SNSをきっかけに実際にジム体験の予約やサプリメントの購入など、行動に移したのは約4割にとどまりました。

    SNSの利用率が9割近くある20~30代においては、約6割と行動を起こした人が過半数を超えたものの、40代以降は3割を下回る結果。情報閲覧そのものが限定的であり、SNSを通じたダイエット行動にはつながりにくい傾向が見られました。


    5SNSをきっかけに行動したこと

    また、実際に行動した人に「決め手となった情報」を尋ねたところ、最も多かったのは「インフルエンサーやモデルのおすすめ」(20.3%)。

    次いで「キャンペーン・割引情報」(14.5%)、「画像や動画の演出・構成」(12.9%)、「効果やメリットが一目でわかる図・イラスト」(12.3%)などが上位に。

    ビジュアル訴求や具体的メリットの伝達が、購買・行動の後押しにつながることがうかがえます。


    6行動の決め手となった理由

    さらに年代別に見ると、20代で「インフルエンサーやモデルのおすすめ」が突出して高く(31.9%)、若年層ほど人物ベースの共感・信頼が重要視されていることがわかります。

    一方、50~60代では「キャンペーン・割引情報」が比較的高く、価格メリットが行動を促している傾向がみられました。

    30代以降は全体的に回答は分散しており、年代によってもばらつきが目立つため、共通した明確な傾向は見えにくい結果に。人によって刺さる理由はさまざまであり、クリエイティブ設計の際はさまざまな切り口・訴求軸を試すことが効果的と考えられます。

    7【年代別】行動の決め手となった理由



    ■3. SNS情報の“選び方”に課題──パーソナライズと信頼性の不足


    最も多かったSNS改善要望は「自分に合った方法がわからない」。次いで「信頼できる情報とそうでない情報の見分けがつかない」「情報が多すぎて整理できない/続けづらい」といった回答が続きます。

    情報は溢れているが、自分にフィットするかどうかの見極めができず、行動に移せない人が多いことが考えられます。誰かの成功体験ではなく、“自分の課題に合った具体性”が求められています。


    8改善点



    ■4. 人気インフルエンサーに共通する「継続性」と「親しみやすさ」


    参考にしているインフルエンサーや公式アカウントについての設問では、回答が比較的分散されたものの、最も多かったのは「のがちゃんねる」さん、次いで「竹脇まりな」さん、「ひなちゃんねる」さんという結果に。

    いずれも「自宅でできる」「継続しやすい」「明るく前向きな発信スタイル」など、視聴者が無理なく取り組めるスタンスを重視している点が共通しており、人気の背景として共感・実践性の高さが伺えます。


    9参考にしているインフルエンサー_rev



    ■5. ダイエット手法とアプリ活用のギャップ


    試したことのある、もしくは今後試してみたいダイエット方法として「運動・筋トレ」「食事制限・管理」が上位を占めた一方で、それらの管理に便利なダイエットアプリの利用率は全体で約4割にとどまりました。

    特に40代以降では7割以上がアプリ未使用という結果となっており、何となくの感覚での管理、もしくは紙やメモ帳などアナログ手法で管理している可能性があります。デジタルツールの活用が進みにくい層への支援やナビゲーションという課題がみえます。


    10【年代別】ダイエット方法

    11ダイエットでよく利用するアプリ



    【調査概要】

    調査期間 :2025年5月

    調査機関(調査主体) :ダッシュボード株式会社

    調査方法 :アンケート調査サービス「FastTask」を用いたオンラインアンケート

    調査対象 :男女881名(男性:441名、女性:440名、いずれも20~69歳)

    有効回答数(サンプル数) :848件

    集計方法(算出方法) :集計ツール「Fxross」を使用



    <行動しない派6割を動かすための打開策>


    「SNSで見た情報に納得しても、いざ自分に当てはめると迷ってしまう」という声が多く、情報の“自分ごと化”が課題となっています。

    企業側の発信も、マス訴求ではなく、属性別のセグメントに沿った伝え方や演出が求められています。



    当社の取り組み


    当社では、Z世代やミレニアル層の共感を得るSNS施策として、インフルエンサー施策やストーリー設計を重視。特に、体験ベースのコンテンツやBefore/After表現を組み合わせたパートナーシップ広告など、共感と信頼の両立を図る仕掛けに強みがあります。

    また、行動につながりづらい40代以降に向けては、当社で開発した生成AIによるマーケティングインサイト発見ツールを使い、訴求ポイントの開発を行うことができます。

    これにより、40代以上の「動きづらさ」の背後にある心理要因を抽出し、より効果的な切り口・メッセージへと変換可能です。ターゲットの幅を広げたいお客様にも柔軟かつ効果的なご提案が可能です。

    今後も「行動につながる」SNSマーケティングを推進してまいります。



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